山下良美さんは女性サッカー審判員として活躍されています。
2019FIFA女子ワールドカップや、Jリーグでも史上初の女性審判として笛を吹きました。
2022年11月に開催される、カタールワールドカップで史上初の女性審判員6人の中に選ばれ、話題となっています。
男子サッカーのワールドカップで、日本人女性が審判に選出されたのは史上初めての快挙です。
山下良美さんのプロフィールや学歴、サッカー審判としての経歴を調査しました。
山下良美のプロフィール
- 名前:山下良美(やました よしみ)
- 生年月日:1986年2月20日(36歳)
- 出身地:東京都中野区
- 最終学歴:東京学芸大学卒
山下良美さんは4歳の頃、お兄さんの影響でサッカーを始めました。
その後もサッカーを継続し、中学3年生まで部活ではなくクラブチームで活動を続けていたようです。
山下良美は高学歴!?
山下良美の高校は都立西高校
高校は、東京都立西高校に進学します。
東京都立西高校は東京都内の公立高校では上位の進学校。
山下さん自身、勉学面でも優秀であったことがわかります。
高校時代は、部活を経験したくバスケットボール部に入部しました。
サッカーを離れたこの3年間で、逆にサッカーに対する思いが再熱したようです。
山下良美の大学は東京学芸大学
大学は、東京学芸大学に進学します。
高校ではバスケ部だったこともあり、スポーツでの進学ではなく一般受験での進学であったと思われます。
大学では、サッカーへの思いを受けて女子サッカー部に入部。
主にディフェンダーとして活躍されていたそうです。
大学卒業する時に、先輩である坊薗真琴さんから誘われてサッカー審判の道に進みました。
本人曰く、半ば強引に進められ、最初はあまり興味がわかなかったようです。
当初は興味がわかなかったということですが、次第にその責任と存在価値に気づき「務めるならしっかり向き合わなければいけない」という気持ちになったようです。
山下さんは審判員の魅力を、いい意味で裏切られるプレーにある、と語ります。
「こんなコントロールするの?」とか「そこにパス出すの?」というプレーに心を動かされるそうです。
大学卒業後に、社会人サッカーチームでプレーしながら、資格取得を目指し2012年に女子1級審判員の資格を取得。
2014年から選手を引退し、審判員に専念するようになりました。
山下良美の審判員としての経歴
山下良美さんのサッカー審判員としての経歴をまとめると以下の通りです。
- 2011年 なでしこリーグ初副審(浦和レッドダイヤモンズレディース対福岡J・アンクラス)
- 2012年 女子1級審判員資格取得
- 2013年 なでしこリーグ初主審(常盤木学園高等学校対AC長野パルセイロ・レディース)
- 2015年 国際サッカー連盟(FIFA)の国際審判に登録
- 2016年 FIFA U-17女子W杯ヨルダン大会に審判団として参加
- 2018年 FIFA U-17女子W杯ウルグアイ大会に審判団として参加
- 2018年 FIFA 女子W杯に審判団として参加
- 2019年 1級審判員登録
- 2019年 AFCカップ主審(ヤンゴン・ユナイテッドFC対ナガワールドFC)
- 2021年 Jリーグ(J3)初主審(Y.S.C.C.横浜対テゲバジャーロ宮崎)※Jリーグ初女性主審
- 2021年 東京オリンピック女子サッカー開幕戦主審
- 2022年 AFCチャンピオンズリーグ主審(メルボルン・シティFC対全南ドラゴンズ)※ACL史上初女性主審
- 2022年 JFAとプロフェッショナルレフェリー(PR)契約締結
- 2022年 Jリーグ(J2)初主審(大宮アルディージャ対東京ヴェルディ)
着実に力を付けていき、素晴らしいサッカー審判の経歴を持っています。
日本サッカー協会によると、試合で審判を務めるためには資格が必要で現時点で26万7000人あまりが登録されています。
レベルに応じて4級から1級まであり、Jリーグの試合で主審を担当できる「1級審判員」は全国でわずか212人にとどまるということです。
資格取得には、ルールの理解から、体力テストなどの厳しい審査があり、男性でも狭き門でありながら、山下さんは2019年に1級審判員を取得しました。
さらに、この中でも優れていると判断された人が国際試合を担当できる国際審判員に選ばれます。
男性でも狭き門でありながら、女性として次々と史上初の快挙を成し遂げていったことがわかります。
直近では、J2の主審も務め、今後はJ1の主審も割り当てていく方針ということを、JFAの扇谷審判委員長も語っています。
ワールドカップ初!女性の審判に選出!
そして、2022年ワールドカップカタール大会の審判として選ばれました。
ワールドカップの審判は、大会ごとにFIFAが過去の実績が高い各国の審判から選出しています。
今回も主審36人、副審69人、ビデオ・アシスタント・レフェリー24人が選出されており、その中の6名に女性が初めて選出されました。
さらにその6名のなかの主審候補として、山下さんだけが選ばれたわけです。
今大会で、日本から選出されたのは山下さん1人ということなので、その偉大さがわかります。
まとめ
今回は、女性サッカー審判員として活躍する山下良美さんの経歴を紹介させていただきました。
様々な分野で、女性の活躍が目立つ世の中となりました。
ワールドカップの審判として選出された山下さんを通じて、女性サッカー審判員という職業が認知されたことでしょう。
今後さらに活性化することは間違いないでしょうね。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。