2023年に開催されるワールドベースボールクラシック(WBC)2023。
日本代表にメジャーリーグ・セントルイス・カージナルスに所属するラーズ・ヌートバー選手が選出されることが決まりました。
野球の国際大会の日本代表に日系の選手が選ばれるのは初めての事。
今回はなぜヌートバー選手が選ばれたのか調査しました!
ラーズ・ヌートバーのプロフィール
- 名前:ラーズ・テイラー=タツジ・ヌートバー
- 生年月日:1997年9月8日
- 出身地:カリフォルニア州ロサンゼルス郡エルセグンド
- ポジション:外野手
- 所属チーム:セントルイス・カージナルス
2018年MLBのドラフト8巡目(全体243位)でセントルイス・カージナルスから指名をされたラーズ・ヌートバー選手。
長打力と選球眼の良さが魅力で、狙い球を絞ってフルスイングするタイプ。
外野の全ポジションを守ることができ、スピードを生かした守備範囲の広さと強肩が武器です。
2021年にメジャーデビューをし、58試合に出場して打率.239、5本塁打、15打点、2盗塁を記録。
2022年は主にライトで起用され、メジャー108試合に出場、打率.228、14本塁打、40打点を記録しています。
2023年1月4日にWBC日本代表のメンバー入りを果たしたことが報じられました。
2006年に、日米親善高校野球大会でアメリカを訪れた船橋悠選手(当時早稲田実業)、塩澤佑太選手(当時帝京高)をヌートバー家でホームステイさせた際に、田中将大選手や斎藤佑樹選手と一緒に写真を撮っています。
高校日本代表の試合にも駆け付け、バットボーイも務めたそうです。
高校日本代表の選手たちは、ヌートバー少年にとってあこがれのヒーローで、全員分のサインを帽子のつばの部分に書いてもらったとか。
ラーズ・ヌートバーが代表に選ばれた理由は5つ!
とはいえ気になるのは、ヌートバー選手が日本代表に選ばれた理由ですよね。
日本のプロ野球で普段プレーをしているわけではないので、正直謎な部分が多いはず。
どういった理由で選ばれたのか、見ていきましょう。
1.母親の国籍で選ばれた!?
WBCの各代表チームへの出場資格は、以下の条件のうちいずれか1つに該当していることです。
- 当該国の国籍を有する
- 当該国の永住資格を有する
- 当該国で出生している
- 本人の親のどちらかが当該国の国籍を有する
- 本人の親のどちらかが当該国で出生している
ヌートバー選手のご両親はオランダ系アメリカ人のチャーリーさんと日本人の久美子さんです。
そのため上記の5番に当てはまります。
本人じゃなくても親が当てはまれば良いというのは少し意外ですね。
ちなみにヌートバー選手の日本名は「達治」です。
2.成績が優秀で選ばれた!?
日本の成績とアメリカの成績を単純に比較することは難しいですが、昨年は打率.228、14本塁打、打点40とずば抜けて良いという印象は正直ないですよね。
元巨人の上原浩治さん曰く「2022年の後半がすごい良い活躍をした。あと、2023年のMLBの有望株に選ばれているんですよ。だからこれからの活躍を期待をする選手です」とテレビ番組の中で言っていました。
MLB公式放送局がMLB最強右翼手を決める投票を行いましたが、ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手に次ぐ2位でランクインしています。
まだメジャー2年目の選手ですよ。
これはなかなかすごいことです。
数字だけではない何かがあるんでしょうね。
3.小さいころから宣言していたから選ばれた!?
高校日本代表の選手たちが、ヌートバー選手の家にホームステイをし、JAPANのユニフォームに憧れを持ったヌートバー選手。
その後、リトルリーグのオールスターに選抜された選手紹介のビデオのインタビューで、高校日本代表の真似をして帽子のつばを折りながら、次のように答えたそうです。
「My name is Lars Nootbaar. No21. I’m Japanese. I’m representing my country Japan.」(私はラーズ・ヌートバー。背番号21。日本人です。私は自国の日本を代表しています)
母親の久美子さんは、「こんなこと言って10年後、20年後後悔するよ」と言っていたけど、本当になっちゃったと驚いたそうです。
4.ムードメーカーとして選ばれた!?
日本代表には、長い間「熱男」こと松田宜浩選手がムードメーカーとして盛り上げ役をやっていました。
ヌートバー選手もチーム内ではムードメーカーとして愛されており、同僚が活躍した際には私物のペッパーミルを回してお祝いし、チーム内にも広がりを見せたそうです。
また、ファンからの人気も非常に高く、打席に立つ時や活躍を見せた時に「ヌーーート!」と声援を送られるのが恒例になっているんだとか。
かつての「イチローーー!」コールを思い出しますね。
5.グローバル化のために選ばれた!?
WBCの開催目的に「本格的なMLBの世界進出(グローバル化戦略)によるMLB拡大と野球マーケットの拡大、それに伴う収益の拡大」があります。
MLBの海外市場開拓戦略の一環として、野球の魅力を世界に広めることが目的なんですね。
栗山監督も「野球の発展のためにももっとグローバルな形に」や「スポーツは国境を超える。子供の時に一緒に遊んでいた人と戦争する気なんて起こらないでしょ」といった、世界を見据えた発言をしていました。
そういった意味でも日本代表にヌートバー選手が選ばれたことは大きな意味がありそうですね。
まとめ
今回はWBC日本代表に選出されることが決定しているラーズ・ヌートバー選手について、選ばれた理由を調査しました。
どんなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみです。
期待しています。