日本男子フィギュアスケート選手として知名度トップである羽生結弦選手。
2022北京冬季オリンピックで史上初4回転アクセルが認定され、転倒はしてしまったものの挑戦する勇気が称えられました。
そのオリンピックで、実は試合の直前に右足首の捻挫を抱えていたのはご存知でしょうか。
現在は治療に専念している羽生結弦選手の復帰はいつになるのか。これまでの怪我の経緯と比較して予想してみました!
羽生結弦・度重なる怪我との闘いの経緯は?
羽生結弦選手の数々の圧巻するほどの美しい演技の裏には度重なる怪我との闘いがありました。
2017.11.9 NHK杯公式練習中での転倒
羽生を苦しめることとなる大怪我
後に羽生選手を悩ませるほどの大きな怪我となったのがこの怪我といえるでしょう。
2018年平昌オリンピックにおいて圧巻の演技で金メダルを獲得した羽生結弦選手。その裏にも怪我との闘いがありました。
羽生結弦選手は、2017年11月9日に、NHK杯の公式練習中に転倒してしまい、たった1度の転倒で右足関節外側靭帯損傷、三角靭帯損傷、右腓骨筋腱部損傷と診断されました。
そして、10日に行われるSP前の午前中の練習において、出場は厳しくなりNHK杯には残念ながら欠場となりました。さらに、その後すぐに行われたGP、日本選手権にも欠場しています。
すでに平昌オリンピック日本代表に選ばれていた羽生選手でしたが、フィギュアスケート団体戦は出場せず、男子シングル1本に集中していたこともありその怪我の影響の重さを伺えます。
そしてこの時、約3か月羽生選手は治療に専念しメディアに一切出ることはなく羽生選手の状況はわからないままでした。
ようやくわかったのが、日本スケート連盟を通して1月に練習を再開したという情報のみ。それ以外に羽生選手の情報はなく平昌オリンピックを欠場するのか不安に思う人も多かったと思います。
それでも2018年2月11日に羽生結弦選手が無事に韓国入りして、どこまで回復しているのか予想がつかない中、公式練習の時に軽々ときれいなジャンプを見せてくれたときにはとても安堵したものです。
もどかしい療養生活
3か月もの間治療に専念し、長期間リンクから離れていた羽生選手。怪我のブランクを全く感じさせないくらいの圧巻の演技で、当時羽生選手自身が持つ世界最高記録に迫るSP111.68フリー「SEIMEI」では、206.17、合計得点317.85をマークし金メダルを獲得してくれました。
完全復帰と思われた羽生選手でしたが、実は痛み止めを飲まない状態では到底ジャンプできない程の状態で怪我は完治していなかった中での完璧な演技だったのです。
長い治療とリハビリ生活を送らなくてはいけなくなり、リンクに立てないことからもどかしさや不安と戦っていた羽生選手。自分との戦いに勝ったからこそ力強い演技で観衆を魅了してくれたのですね。
2021.11 シーズン序盤での転倒
次に、世間が羽生選手の容態を心配したのが2021年の怪我です。
羽生選手は、2021―2022シーズンの序盤での練習で転倒し、右足靭帯損傷という怪我で11月12日開幕のグランプリシリーズ第4戦NHK杯、その2週間後に予定されていたGPシリーズ第6戦のロシア杯を欠場しています。
この怪我も2017年に起きた怪我の時と似ている状況だったんです。違う所はこの時はまだオリンピックの代表選手に選ばれていなかったことでしょう。
何度も同じ個所を捻挫している場合は、損傷した関節部分が緩くなってしまっていて再発しやすい状態にもなるそうです。
すでに平昌オリンピック前に右足関節にひどく怪我をしてしまっていた羽生選手。右足首はキツイ練習では簡単に怪我を起こしてしまう程緩い状態となっていたのでしょうね。
この怪我により北京オリンピックの代表選考を兼ねた2つの大きな大会の出場を逃した羽生選手。
それでも羽生選手は、全日本選手権までのたった1ヶ月間で懸命に治療に取り組み、2021年12月22日開幕の北京2022日本代表の最終選考会となる全日本フィギュアスケート選手権2021に出場したのです。
またその時には新型コロナウィルスの影響で、今まで近くで練習を支えてくれたブライアン・オーサー氏とはリモート指導。コーチ不在の中でも怪我の不安を感じさせない滑りを見せてくれました。
その結果は111.31というハイスコアでSP1位、フリーでは211.05という得点で合計得点322.36を獲得し堂々の優勝を決めました。
11月に怪我をしてからたった1ヶ月での復帰は計り知れない懸命な治療と羽生選手の努力があったから可能だったのでしょう。
2022.2.9 北京五輪中での右足首捻挫
羽生結弦選手にとって、オリンピック3連覇がかかり、予想できないくらいのプレッシャーがかかっていた北京冬季オリンピック。
その北京オリンピックフィギュアスケート男子シングルの試合において再度右足関節を捻挫していたのです。
それは、10日に行われるフリー前日9日での練習で、4回転アクセルの練習をしていた時に古傷だった右足の捻挫を起こしていたとのこと。
フリー本番では痛み止めの注射を打ってフリー「天と地と」を演技し、その中で4回転アクセルが世界初めて認定されました。
2月20日のエキシビジョン後までには、痛み止めを通常1錠内服するところ、4錠服用し続けていたそうです。
それでもエキシビジョンでは、痛みを感じさせないくらい美しい「春よ、来い」の演技してくれていましたね。
羽生結弦の復帰はいつ?
北京冬季オリンピック後から右足関節の怪我を理由に世界選手権を欠場を発表した羽生結弦選手。
まずは身体と右足関節を十分に休ませて、怪我の完治を優先させてほしいと思います。
それでも気になるのが羽生結弦選手の復帰について!引退発表をされていないことからも、まだ羽生選手の演技が見られると思うとやはり期待をしてしまいますね。
これまでの羽生選手の怪我の経緯と比較して予想してみると、スケートリンクに戻ってきてくれるのは早くても2月後くらいでしょうか。
一般的に捻挫(靭帯損傷)での治療期間は最低でも1か月ほどかかってしまうようです。
捻挫が発生してから二日間は局所の安静が必要です。また関節の周りの組織が治るには約4〜6週間かかると言われています。治る過程で毛細血管の損傷の程度や靱帯などの組織の腫れが治る期間を左右します。
引用元:医療法人 寿山会HP
捻挫にはグレードがあり、靭帯の部分断裂か完全断裂かによって治療期間が異なり、必要時には手術まで行うそうです。
約1週間の入院と、その後の通院でのリハビリで対応しています。
手術後、日常生活復帰に約1ヵ月、スポーツ復帰に約3ヵ月を要するため、手術治療を選択する場合は、時間的余裕と復帰に対する意欲が必要です。
引用元:医療法人 西さっぽろ病院HP
今回羽生選手はフリー前日の練習で捻挫を起こしていますが、フリーを辞退することなく演技を行い、痛み止めを使いつつもエキシビジョンも出場しています。
このことからこれまでの怪我よりも比較的軽い捻挫だったと推測されます。(羽生選手の底知れない精神力と意地の場合もありますが…)
手術までは行う必要はないと考え、これまでの右足関節の疲労度からしっかりと治療したいと羽生選手が言っていることから、完治を目指して治療に専念することが考えられます。
ただ、3か月治療に専念したときには長期間リンクから離れていたことに不安を募らせていたので、今回はそれらの重圧や不安はないものの、長期間リンクから離れていると羽生選手はスケートをやりたくなってしまうのではないかと予想します。
これらのことから再度スケート場に姿を現してくれるのは早くて2か月後であると推測します。
まずは治療優先していただき、また羽生選手の美しい演技と素敵な笑顔が見られる日が楽しみです!
まとめ
これまで圧巻の演技を見せてくれた羽生結弦選手。
これまでの怪我の経緯と比較して次の復帰がいつかを予測してみました。当たるか外れるかは羽生選手しだいですが、戻ってきたときには羽生選手のホッとした表情が見られることでしょう。
今後も羽生結弦選手を応援していきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。