フィギュアスケート選手男子シングルで大活躍し一世風靡した高橋大輔選手。スケート選手としては日本では最年長で現役復帰されました。
現在ではアイスダンスに転向し「かなだい」との愛称で話題となっています。今後の活躍を期待されるカップルですが、その結成の経緯について調査したのでご紹介していきます。
高橋大輔・現役を引退していた
現在アイスダンサーとして活躍されている高橋大輔選手ですが、じつは高橋大輔選手は2014年に一度現役を引退されています。
当時、高橋大輔選手は怪我の影響があったものの2013-2014年シーズンでの成績が評価され、当時ではフィギュアスケート日本人選手として初となる3回連続のオリンピック日本代表に選ばれました。
個人戦のみ出場したソチオリンピックでは、SPでは4位、フリーではジャンプミスが響き6位入賞となり2大会連続のメダル獲得にはなりませんでした。
そしてソチオリンピック後は「右脛骨関節軟骨損傷及び慢性膝関節炎」の診断で休養を余儀なくされました。この影響もあり、2014年ソチオリンピックシーズンを最後に28歳の年齢で現役引退されています。
現役時の会見では「現役に未練がないわけではない」と伝えています。右膝の怪我のせいでまだ「やりきった」という想えない中で、競技生活を離れなくてはならない状況から悶々とした気持ちを抱えていたのかもしれません。
現役引退後は、語学やダンス留学のためにニューヨークに滞在したり、アイスショーやダンスショー、ニュースキャスター、情報番組の司会などを務めていました。
ただしゃべりは苦手だったようで、解説しようとするもフィギュアファンの間でもなにを言っているのかわからないほどのコメントを言ったり、ナビゲーターとしてはいまいちな感じだったようです…。
高橋大輔が32歳での現役復帰を決めた理由
一度は現役引退を決めた高橋大輔選手でしたが、2018年7月に当時32歳という年齢で現役復帰をされ大々的に話題となりました。これは日本人男子スケーターとしては過去最年長記録となります。
スケーターとしての高橋大輔を一からスタートさせたいという想いで挑んだのが全日本選手権でした。
現役復帰を果たして「全日本選手権で最終グループに入ること」を目標に掲げた2018-2019年シーズンでは予選となる近畿選手権で、高橋選手自身はボロボロだったと言いながらも見事3位、西日本選手権で優勝し、全日本選手権において最終グループ入りを果たし年齢を感じさせない滑りで見事2位を獲得しています。
「基本的なジャンプ自体は5年前よりもスキル(技術)が上がっているんじゃないかと、今季を通して感じています。
シーズンをスタートしたときに、一からジャンプを作り直そうという気持ちで取り組み始め、(現役時代に)もともと持っている自分の感覚よりも、いまの自分の体にどれ(どんな跳び方)が合っているかということを常に考えて練習してきました。
そして、手術した膝とずっと付き合いながらも、陸上でダンスをしたり、いろんなことを経験したりしていく中で自分の体がどういうものかを、よりいっそう、4年前よりも分かってきたことが、いまの(進化した)ジャンプに繋がっていると思います。
あとは、(現役とは違って)気持ち的にもストレスフリーだからだと思いますね(笑い)」
引用元:THE ANSWER
現役引退をしてからブランクはあったものの、それまで培ってきた経験は復帰後の高橋選手にとって大きな糧となっていたのですね。
若い選手にも劣らない滑りは見事です!
そんな高橋大輔選手ですが、スケート連盟から世界選手権の代表入りを打診されていました。しかし、「若い選手が経験する必要性の方か大きい」「世界と戦う準備はできていなかった」との理由から出場を辞退されました。
高橋大輔選手は男子シングルで若いころから活躍していた経験から、世界選手権が若いフィギュアスケーターたちにとってどれほど大きな価値のある大会であるのか熟知していたと思います。
一度現役を引退した高橋大輔選手は、「俺を抜くぐらい成長してほしい」という気持ちで戦い、先駆者的な存在となって若いフィギュアスケート選手たちの熱意を掻き立てたことでしょう。
また競技だけではなく、アイスショーなどで新しい挑戦も行っていました。現役2年目に行われたアイスショー「氷艶ー月光(つきあかりの如く)ー」の会見では、「滑れなくなるまで現役」と宣言もしています。
一体どこまで記録を伸ばしてくれるのでしょうか!おじいちゃんになっても現役続行していたらギネスに載ってしまいそうですね(笑)
高橋大輔がアイスダンス転向を決めた理由
ファン衝撃の発表
高橋大輔選手がアイスダンスに転向し村元哉中選手とペアを組むと正式発表したのは2019年9月でした。その後2020年1月からアメリカに拠点を移すことを発表されました。
村元哉中選手と高橋大輔選手がパートナーを組むことについて、正式発表の前日にお2人のInstagramのある投稿がかなり話題になったんです。
- 名前 村元 哉中(むらもと かな)
- 生年月日 1993年3月3日
- 14歳 全日本ジュニア選手権8位
- 2014~2015年 野口博一をパートナーにアイスダンス転向
- 2015年 全日本選手権3位入賞もカップル解消
- 2015年6月 クリス・リードと再結成 2015~2017年全日本選手権で3連覇
- 2018年 平昌オリンピック日本代表選出、日本アイスダンス最高位15位
- 2020年1月 高橋大輔選手とペア結成
その話題となったツイッターがこちらです。上が村元哉中選手、下が高橋大輔選手のツイッター投稿画像です。
こちらの各文面の頭文字を縦に読んでいただくとおわかりだと思います。「たかはしだいすけと」「むらもとかなはくむ」とあります。
つまり「高橋大輔と」「村元哉中は組む」になるんです!!こんな衝撃発表があるでしょうか!ファンの間でもかなり話題となりました。
アイスダンス転向を決めた1通のメール
高橋大輔選手がアイスダンスに挑戦するきっかけとなったのは村元哉中選手から来た1通のメールだったそうです。
それまでシングルで戦ってきた高橋大輔選手。もともとアイスダンスのファンでもあったそうで、アイスダンスに興味を持っていたそうです。
そこに、村元哉中選手から「アイスダンスに興味があると聞いているけど、実際どう?」とメールが送られてきて、アイスダンスへの挑戦を真剣に考えるようになったそうです。
悩んだ末に「自分の価値観を広げたい」という想いからアイスダンス転向を決意し、「かなだい」ペア結成となりました。
そんな高橋大輔選手は、シングルで世界最高レベルと言われたほどのステップの持ち主でしたが、使用する靴も違えば、パートナーとの距離感が大切になる競技ですからアイスダンスとの違いに苦戦したようですね。
「別物です(笑)アイスダンスの方が、よりいっそう厳しい。エッジワークをどれだけ正確にディープにやるかっていうのがアイスダンスの勝負のポイント。ステップに関しては、全然、ひよっこっていう感じ
引用元:NHKスポーツ
それでも新しく挑戦することを決めた高橋大輔選手は一からのスタートに多くの課題を見出しながらもとてもワクワクしていたとのことです。
また、世界最高レベルと言われた高橋大輔選手のステップにパートナーとなったアイスダンス先輩の村元哉中選手も大きな刺激となったようですね。
「いろんな世界を経験してきて、いまの大ちゃんがいる。シングルでやってきた表現とか音楽のとらえ方とかは私がすごく求めてきたこと。大ちゃんが滑っている姿を見てこっちももっとスピード出してパワフルに滑らないと、と思ったり、少しなんか今までとは違う考え方で練習に挑めています」
引用元:NHKスポーツ
そして高橋大輔選手がアイスダンス転向後、2021-2022年シーズンでは全日本選手権2位を獲得し、四大陸選手権・世界選手権代表に選ばれました。
そして結成からわずか2シーズン目だったにもかかわらず四大陸選手権では2位となり、アイスダンス日本勢史上、最高順位となる銀メダルを獲得されています。
もともと実力のあった高橋大輔選手にアイスダンス実力者である村元哉中選手がパートナーとして加わったのですから、まさに鬼に金棒と言えるでしょう!
今後も、お2人がスゴイ記録をたたき出してくれること間違いありません!
まとめ
フィギュアスケート男子シングルで大活躍されていた高橋大輔選手は怪我を乗り越え、現役時代に完全燃焼できなかった思いを再度アイスダンサーとして発揮してくれています。
パートナーとなった村元哉中選手との愛称もバッチリのようですから今後のお2人の活躍がとても期待されて、とっても楽しみですね!今後もお2人を応援していきます!
最後までお読みいただきありがとうございました。