女子卓球界の次世代エース、長崎美柚選手をご存じでしょうか?学生時代から数々の大会で優秀な成績を収め、今や日本の女子卓球界に欠かせない選手の一人です。
今回は長崎美柚選手の生い立ちや、小学校・中学校・高校の学歴、そして戦歴について当時の画像付きでまとめてみました!
長﨑美柚の生い立ち
長崎美柚選手は、神奈川県海老名市出身で、2002年6月15日生まれの20歳(2022年10月時点)。
卓球を始めたのは5歳の時で、同じく神奈川県の藤沢市にある卓球クラブ『岸田クラブ』に入会しました。
元々は、母がやっていたバレーボールをやりたかったそうですが、サーブでお菓子などを当てるゲームをしていくうちに、次第に卓球にのめり込んでいったそうです。
実は長崎美柚選手の祖父は、かつて神奈川大学の卓球部の監督で、また叔父は駒澤大学卓球部の総監督を務めています。
両親は卓球選手でないながらも、卓球に打ち込むには抜群な親族関係と言えます。
現在は木下グループに所属しており、木下アビエル神奈川の一員として活躍しています。
長﨑美柚の小学生時代
長崎美柚選手の出身小学校は神奈川県海老名市立大谷小学校です。
2010年、小学校2年生の時には全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビ大会の女子バンビの部で優勝を果たしました。
そして2012年、小学校4年生の時には女子カブの部で、さらに2014年の小学校6年生の時には、女子ホープスの部でも優勝するという偉業を成し遂げました。
なんとこの時点で女子ホープス・カブ・バンビの三冠を果たしたのは、潮崎由香選手(1993年)、そしてあの女子卓球界のスター選手である福原愛選手(1999年)に次ぐ3人目の快挙!
小学校低学年のときからその頭角を現していたことが分かります。
写真は、小学校4年生で女子カブの部を制した当時の長﨑美柚選手です。
ホープス・カブ・バンビの三冠という異例の快挙を成し遂げたことについて、16歳の時に受けたインタビューでは「周りの多くの方々に協力していただいたお陰です」というなんとも謙虚な受け答えをしています。
長崎美柚選手がこう答えるのは、小さいころから練習漬けだったため、当時のコーチが飽きないように遊びを加えたり練習メニューを工夫してくれたりと集中できる環境を常に考えてくれたためだと言います。
コーチをはじめとした周りの環境からも、長崎美柚選手本人からも思いやりを感じるお話ですね!
またホープスの部で優勝を果たした2014年には、第24回東アジアホープス卓球選手権の日本代表として出場し、なんと女子シングルスでキャリア初の国際大会制覇を果たしています。
同じく小学校6年生のとき、ITTFジュニアサーキット・イタリアジュニア&カデットオープンでは女子シングルスで優勝し、女子ダブルスでは準優勝という成績を収めています。
これらの戦績により、小学校6年生時点で全国から才能あふれるアスリートが集うJOCエリートアカデミーへの入所が決定しました。
小学生時点で既にとんでもないキャリアの持ち主ですね…!
長﨑美柚の中学生時代
長﨑美柚選手はその後、地元神奈川県海老名市を出て北区立稲付中学校に入学します。
明記はされていませんが、JOCエリートアカデミーの拠点となる味の素ナショナルトレーニングセンターが同じく東京都北区にあることから、本格的なアスリート生活を始めるための引っ越しであったといえるでしょう。
小学生時点で目覚ましい活躍をした長﨑美柚選手と言えど、当時は慣れない寮生活や周りのレベルの高さに圧倒され、かなり憔悴した時期もあったそうです。
実際、JOCエリートアカデミーに入ってからのプレーについて、岸田クラブ所属当時のコーチであった村守ひとみさんは、長崎美柚選手らしいしなやかで伸びやかなプレーが見られず、どこか気持ちにも迷いがあるように見えると述べていました。
一時は岸田クラブに戻る話も出たそうですが、村守コーチがJOCエリートアカデミーに入りサポート体制を築いたことでメンタル面が安定し、2年生時点で全国中学校卓球大会シングルスの部を制しました。
多くの人に支えられた結果として勝ち取った優勝で、長崎美柚選手はあふれる涙を抑えられなかったそうです。
下の画像は当時の写真です。
こうしたエピソードを踏まえるととても晴れやかな顔に見えますね!
さらに3年生時点では、世界ジュニア卓球選手権大会で女子ダブルス3位、団体戦準優勝を果たしました。
ちなみに、このときのメンバーは、現在でも長崎美柚選手の戦友として高め合っている加藤美優選手と木原美悠選手でした。
当時からこのチームで世界を相手にしていたと思うと今の活躍がより嬉しくなりますね!
長﨑美柚の高校生時代
北区立稲付中学校を卒業したのち、長﨑美柚選手は通信制高校である大原学園高校に進学します。
この時既に世界を相手する一流アスリートなので、よりスケジュールの融通が利く通信制高校に決めたのでしょう。
2018年1月、全日本卓球選手権大会で1年生ながらジュニア女子シングルスで優勝を果たします。
このとき、決勝では2ゲーム連取されるという最悪な立ち上がりでしたが、ここでも村守コーチを初めとする岸田クラブの仲間たちからの声援がカギとなって大逆転勝利を見せました。
全日本選手権の後には岸田クラブあてに長崎美柚選手から感謝の手紙が届いたそうです。
自分を育ててくれた人に対する感謝を忘れない長崎美柚選手の義理堅さが伝わりますよね!
同年には実力とそれまでの成績が評価され、日本卓球協会から世界卓球選手権団体戦の日本代表に選出されました。
当時世界ランキング130位だったことから、異例の大抜擢であったことがうかがえます。
さらに2019年、2年生の時には荻村杯ジャパン・オープンにて元世界ランク1位の朱雨玲選手(中国)に勝利をおさめ、話題を呼びました。
下の画像はその当時の写真です。
同年、アジアジュニア卓球選手権でシングルスとダブルスで2冠を達成し、同世代では群を抜いた実力を持つ逸材となりました。
まとめ
長崎美柚選手は、親族に大学卓球の監督がいる卓球家系の一人であり、神奈川県海老名市立大谷小学校時代には福原愛に次ぐ大会三冠を、北区立稲付中学校・大原学園高校時代には世界を相手にメダル入りや優勝を果たすという輝かしい成績を納めていたことが分かりました!
今後も次世代エースの活躍から目が離せません!
最後までお読みいただきありがとうございました!