曹貴裁監督:パワハラ問題の真相とこれまでの経緯を時系列でまとめ!

明治安田生命J2リーグ第41節の試合が2021年11月28日に行われ、京都サンガF.C.はフクダ電子アリーナにてジェフユナイテッド千葉との対戦結果より、来季2022シーズンのJ1昇格が決定しました。

2010年以来12年ぶりに、就任1年目の曹貴裁監督のもとでJ1復帰。

京都サンガは1996年からJリーグで戦い、J1とJ2の昇降格を何度も経験してきました。

2021年から4度目のJ2となり、12、13年にリーグ3位となって昇格プレーオフに進みましたが、敗退。その後はシーズン途中での監督解任が続くなど安定せず、18年には過去最低の19位に低迷するなど苦しみました。

この状況からJ1に復活させた曹貴裁監督ですが、パワハラ問題で監督職に必要なライセンスの1年間の停止処分を受けていたとか。

一体、何があったのか・・・。

曹貴裁監督のプロフィールとともに、これまでの活動歴から現在までを見ていきましょう!

目次

曹貴裁監督:パワハラ問題から京都サンガチーム昇格への軌跡

まずは、曹貴裁監督のプロフィールです。

mainichi.jp
  • 名前:曹 貴裁(チョウ キジェ)
  • 生年月日:1969年1月16日(52歳)
  • 出身地:京都府京都市左京区
  • 職業:元サッカー選手、サッカー指導者

曹貴裁監督は在日韓国人です。

サッカーは小学4年生から始め、現役時代のポジションはディフェンダーでした。

早稲田大学卒業後に日立製作所に入団。1994年に浦和レッズ、1996年にヴィッセル神戸へ移籍し、1997年に現役を引退しています。

引退後はドイツへ渡り、ケルン体育大学でサッカーの指導を学び、2000年に川崎フロンターレのアシスタントコーチ、ジュニアユース監督、セレッソ大阪コーチを経て、2005年に湘南ベルマーレに入団。U-18監督を経て、2009年にアシスタントコーチに就任。2009年3月にはJIFA公認S級コーチライセンスを取得しています。

それではまず、パワハラ騒動についてです。

貴裁監督の湘南ベルマーレ時代のパワハラ騒動とは?

2019年8月、一部新聞報道によってコーチングスタッフや選手へのパワハラを行なっていたとされ、Jリーグも調査を開始するなど進退問題に発展しました。

2019年10月4日にJリーグよりパワハラ行為が認定され、けん責及び5試合のベンチ入り禁止処分を受けます。10月8日には監督退任が発表されました。

www.footballchannel.jp

2019年11月14日、日本サッカー協会より公認S級コーチライセンスの1年間停止処分を受けています。

Jリーグの依頼を受けて結成された外部の弁護士からなる調査チームは、関係者60人に対して面談や電話によるヒアリングを介して調査されました。

結論として、スタッフに対するパワハラ行為を認定し、選手に対しては「お前の代わりはいくらでもいる」サッカーやめちまえ」などの問題となりうる言動があった、とするものでした。

しかし、「あそこまで選手と向き合ってくれる監督はいない」「曹さんのおかげで選手として成長できた」という感謝やその指導法に憧れてチームに入った選手もいたようです。

現場の最高責任者となる監督の言動が、パワハラに認定されたケースは今回が初めてとなりました。

流通経済大学サッカー部コーチへの就任

2020年3月 曹貴裁 監督は、関東大学サッカーリーグ2部の流通経済大学サッカー部にてコーチ指導を行い、10月4日に処分解除となりました。大学での指導は、ライセンスの研修も兼ねて他とのこと。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

横山 薫(@kaoru.y.0522)がシェアした投稿

曹貴裁 監督は、流通経済大学にてヘッドコーチのような役割を担い、練習メニューから試合のメンバー選考まで一任され、約1ヵ月の指導でチームを見違えるように変貌させました。

課題だった攻撃から守備の切り替えが早くなり、3月の練習試合では1部リーグの早稲田大、中央大、明治大にも快勝。

流通経済大学の学生からは、J1から7人も内定(浦和2、広島2、鳥栖2、川崎F1)をもらいました。

京都サンガへの就任とチーム昇格への貢献

2020年12月9日、2021年シーズンから京都サンガF.C.の監督に就任することが発表されました。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ryota ogaki(@ogakiryota)がシェアした投稿

そして、就任約1年でJ1昇格を果たしました。指導者として4度目の昇格はJリーグ記録タイです。

曹貴裁 監督は今回の試合にて、こう述べています。

「僕の生まれた町に帰ってきて、12年という月は外からしか見ていないが、昔都のあった京都の歴史は重いなと思っていた。12年の歴史は背負えないけど、今日から歴史を作りたいなという一線で、今日はシュートが入らなかったが、ハードワークと京都らしさを見せてくれた。

これからもっとこのチームに強くなってもらいたいと思っている。最初は今年昇格できたら嬉しい昇格だなと思っていたけど、この町に帰ってきてみんなと一緒に昇格できたのは想像以上の喜び。全員が足を止めずにやってくれた。

最終節は皆さんの期待に応えられるような、もしくはそれ以上のゲームをしたいし、皆さんに喜んでもらえるようにしっかりやりたい」

「J1昇格は目標ではなく通過点と思っている」とも述べていたので、

曹貴裁 監督と京都サンガのこれからが楽しみですね!

まとめ

曹貴裁監督の、ベルマーレ湘南時代のパワハラ問題から、流通経済大学での活躍、京都サンガをJ1昇格させた功績までまとめました。

ベルマーレ湘南時代には、パワハラ問題の責を負わされましたが、その後の采配で 曹貴裁監督の手腕と実力が証明されました。

今後の活躍にも期待したいですね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次