2021年天皇杯決勝が12/19(日)国立競技場で開催されます。
対戦カードは、浦和レッズ対大分トリニータとなりました。
毎年、天皇杯というのはリーグ戦が終了し来季に向けてのチーム方針が出てくる中での大会となります。
優勝候補が途中で敗退したり、リーグ戦では優勝争いに絡んでいないチームが出てきたりという意外な展開になる事があります。
今回対戦する両チームとも、来季のチーム事情という点で大きな変化があるため、モチベーションはリーグ戦以上に高くなっています。好ゲームになる事は間違いないでしょう。両チームを分析しながら結果を予想していきます。
天皇杯2021決勝の予想!優勝するのはどこ?
まずは両チームの今シーズンの成績と来シーズンの変化点について見ていきましょう。
この試合では、両チームの「気持ち」という部分なここまで勝ち上がってきた大きな原動力となっています。予想する前に両者のシーズンの成績と合わせて、チーム状況を整理していきましょう。
浦和レッズ
2021年シーズンに6位
浦和の今シーズンは、安定した戦いができなかった1年と言えるでしょう。FWのユンカー、日本代表の江坂、酒井といった良いタレントを抱えながら、優勝争いをするまでの強さは発揮できずに終ってしまったというところでしょうか。
しかし、来シーズンはチームに大きな変化があります。長年クラブを支えてきた、阿部の引退。槙野、宇賀神の退団が決まっています。
そのため、なんとか有終の美を飾るべく、チーム一丸となって戦っています。
準決勝のセレッソ大阪戦では、2-0の完勝で終わっており、リーグでは踏ん張りきれず失点してしまうゲームがありましたが、この試合はチーム全員で守り切る!という気迫を感じるゲームでした。
大分トリニータ
2021年シーズン18位(来季J2降格)
対する、大分は残り2試合を残して降格が決まってしまうという残念なシーズンとなってしまいました。
そうなってしまった大きな要因として、昨シーズンまでチームを支えた中心選手の移籍が挙げられます。
片野坂監督のGKからつなぐサッカー、すなわち「カタノサッカー」はチームの共通認識と、連動した動きがなければ噛み合いません。
第3節から8試合勝ち星なし。という時期を乗り越えて少しずつ修正をしてきたものの、形になってきた後半戦からでは、巻き返す事はできませんでした。
しかし、リーグ後半の良かったイメージを残したまま、天皇杯では良いリズムでボールを回しと連動した動きが噛み合ってきました。
準決勝での、シーズン王者川崎フロンターレ戦では、1-1のPK戦を制し、見事決勝進出を決めました。
さらに、J3に降格した2016年〜5年間率いた片野坂監督が今シーズンでの退任を発表している為選手全員が、、「片さんを男にする!」と意気込んでいる為、勝利に対する気持ちはかなり高くなっています。
準々決勝以降の組み合わせまとめ
今回の天皇杯の準々決勝以降の組み合わせと結果を振り返り、今大会の勝利チームのスタイルを見ていきたいと思います。
準々決勝
川崎vs鹿島 3-1川崎 勝利
名古屋vsC大阪 0-3C大阪 勝利
G大阪vs浦和 0-2浦和 勝利
磐田vs大分 0-2大分 勝利
準決勝
川崎vs大分 1-1(PK4-5)大分 勝利
浦和vsC大阪 2-0浦和 勝利
この結果から分かる通り、リーグ戦の一発勝負では得点力のある、パワーFWがいるチームは優勢だと言えるでしょう。
浦和のユンカー、川崎のレアンドロ・ダミアン、名古屋のジュビルツォク、ガンバのパトリックといった外国人フォワードは少ないチャンスを確実に決める決定力と、1人で相手ディフェンスをこじ開ける力があります。
少ないリスクで点を取り、ハードワークでチーム全員で守り切る。そんなチームが冬に行われる天皇杯では有利となるのではないでしょうか。
まとめ
ここまでの情報を整理してみると、優勝予想はやはり浦和レッズとなるでしょう。準決勝の内容と、個々の能力という点では一枚上手と言えます。
しかし、今シーズンの対戦成績は1勝1敗で、準決勝で王者フロンターレを破って勢いに乗っているというところを踏まえると、大分も十分にチャンスがあるでしょう。
何が起こるのがわからないのがサッカーです。そして、数々のドラマを生んできた天皇杯では、予想を超えた結果が待っているかもしれませんね。
そして、両チームに共通している事は、「来シーズンチームを去る人の為に優勝をする!」という熱い思いを持っています。
結果よりも記憶に残る一戦となるでしょう。両チームの思いを感じながら観戦してみると、より感動を味わえるのではないでしょうか。